世古口消化器内科 なぎさまち診療所
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細径スコープ(経鼻内視鏡)のご案内
経口内視鏡と経鼻内視鏡(細径スコープ)の比較
これまでの内視鏡は口から入れる「経口内視鏡」が一般的でした。「経鼻内視鏡(細径スコープ)」とは最新の細いスコープ(太さ5.9mm)を鼻から喉にすべりこませて十二指腸まで挿入する方法です。従来の検査法では喉を通る時のむせ込みが苦痛の原因となりますが、鼻から入れた場合むせ込むことはほとんどありません。患者様とお話しをしながら検査を行うことも可能です。
経口内視鏡と経鼻内視鏡(細径スコープ)の比較
検査前処置の進め方と注意事項
経鼻内視鏡アンケート調査
経鼻内視鏡検査が多くの患者様に支持されていること証明するために、当院では500名の方々のご協力を頂きアンケート調査を行いました。同時にそれぞれの検査内容を精査し経鼻内視鏡検査の有用性と安全性について検討しました。
経鼻内視鏡検査を受けられた500名のうち、過去に内視鏡検査を受けた経験がある方は403名で、そのうち経鼻内視鏡経験者が261名、経口内視鏡経験者が342名でした。一方、内視鏡検査を一度も受けたことのない方は97名でした。内視鏡の鼻腔挿入時を検査開始時、内視鏡が食道から口腔内への抜去された時点を検査終了時として検査所要時間を測定しました。平均検査時間は7分36秒でした。経鼻内視鏡挿入率(検査完遂率)は99.8%で、挿入側を左右変更した例が3例あったものの、検査を完遂できなかった方は1名のみでした。経鼻内視鏡検査に関わる偶発症は51名(10.2%)に認められましたが、いずれも鼻出血でありその他の偶発症はみられませんでした。なお、鼻出血は軽微なものも含まれ、止血処置を要するような重篤な例は認められませんでした。

検査を受けられた直後に経鼻内視鏡検査の印象を尋ねましたところ、500名中415名(83%)の方が大きな苦痛を感じなかったと答えられました。内視鏡医の経験から、内視鏡検査を初めて受けられる方や比較的若年の方は、内視鏡検査に対する不安感から苦痛を感じられる傾向が強い印象にあります。そこで、内視鏡検査経験者403名と内視鏡検査を初めて受けた方97名に分けて経鼻内視鏡検査の印象を比較検討しました(図1)。内視鏡検査経験者では85%の方が大きな苦痛は感じなかったと答えられましたが内視鏡検査未経験者では75%と苦痛の印象に著しい差はありませんでした。一方で「楽だった」と答えられた方は、内視鏡検査経験者で48%、内視鏡検査未経験者で26%と2倍近い差が確認されました。これは、内視鏡検査経験者が過去に受けた内視鏡検査と比較して回答する傾向があるのに対して、内視鏡検査未経験者には苦痛を測るための比較対象がないためと推測されます。また、内視鏡検査を初めて受けた方97名の内40歳未満の若年の方47名に限定すると、32%の方が苦痛を感じたと答えられました。やはり、内視鏡検査を初めて受けられる方や若い年代の方は、苦痛を感じられる傾向が強いようです。しかし、その頻度はそれ程高くないものと考えられます。
図1.経鼻内視鏡の印象

検査を完遂できた499名の内苦痛の訴えのあった84名の方に、検査のどの場面で苦痛を感じたかを複数回答でお聞きしました。最も多かったのは、『内視鏡が喉を通過する時』で、次に『検査前の鼻の麻酔』、『内視鏡が鼻の中を通過する時』と続きました(図2)
図2.苦痛の内訳

検査を受けられた500名全員に次回も経鼻内視鏡検査を受けたいか否かをお尋ねしましたところ、97%の方々が次回も経鼻内視鏡を希望されました(図3)
図3.次回も経鼻内視鏡を選択しますか?

過去に経口内視鏡検査と胃透視(バリウム検査)の両方を受けた経験があると答えられた315名の方々に、経鼻内視鏡検査、経口内視鏡検査と胃透視の内楽だと感じた順に順位を付けて頂きました(図4)。結果は、90.5%の方が経鼻内視鏡検査が一番楽だったと答えられました。これらの結果の中で大変興味深い点は、経鼻内視鏡検査よりも胃透視に優先順位を付けられた方が6.3%にすぎなかったことです。
図4.胃検査の順位

次に、経鼻内視鏡検査の検査精度を確認する目的で、過去に行った内視鏡検査で発見できた早期胃ガンの発見率を経鼻胃内視鏡検査と経口内視鏡検査で比較しました。早期ガン発見率は、経口内視鏡で0.85%、経鼻内視鏡で0.93%であり、明らかな差はなくむしろ経鼻内視鏡検査に多い傾向がみられました(図5)。早期胃ガンは病変が小さいものが多く、僅かな粘膜変化で発見されるケースも少なからずあります。これらの病変発見に経鼻内視鏡の精度は遜色ないものと判断されます。
図5.経口内視鏡と経鼻内視鏡における早期胃癌発見率の比較

以上の結果から、経鼻内視鏡検査は苦痛が少なく患者様にとって受け入れやすい検査法であることが確認され、その検査精度においても早期胃ガン発見に十分耐え得ることが確認されました。また、患者様にとって胃透視よりも受け入れやすいという事実から、今後は胃ガン検診がさらに普及しガンの早期発見・早期治療に繋がるものと期待しております。
経口内視鏡と経鼻内視鏡(細径スコープ)の比較

写真左/EG-590WR
(径9.4mm汎用スコープ)
写真中/EG-530N
(径5.9mm経鼻用スコープ)
EG-530Nは18Frネラトンカテーテル(6.0mm)に相当し、曲がるストロー(写真右)とほぼ同じ太さ

内視鏡装置

【内視鏡診断装置】
フジノン東芝社製(現フジフィルム社製)フルデジタル電子内視鏡システム
分光画像処理機能 FICE
【使用スコープ】
上部消化管用汎用スコープ2本(EG-590WR、EG-410HR)、経鼻上部消化管用極細径スコープ2本(EG-530N、EG-530NW)、下部消化管用汎用スコープ1本(EC-590WM 3)
【画像ファイリングシステム】
住商情報システム社製(現フジフィルム社製)画像ファイリングシステム
【スコープ自動洗浄・消毒装置】
カイゲン社製洗浄・消毒装置CLEANTOP WM-S
【ポリープ・粘膜切除用高周波電気メス】
ERBE社製高周波発生装置ICC50